今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
木々が少しずつ色づいてきましたね。
つい先日訪れた仙台では、イチョウが金色にその身を変えていく途中で、中にはたくさん実を落としているものもありました。サクラの葉っぱも複雑な色合いを宿しています。そんな木々の下には、砂場があって、1~2才ぐらいの男の子がお母さんと遊んでいました。
すこし離れたところから眺めていると、その子がふいにコロンと仰向けに寝転がって、そのままじっと動かなくなりました。どうしたのかな…? と、ちょっと心配になってようすを見にいくと、男の子はただ満足そうに空を見上げているのでした。つややかな目をきらきらさせて。
寝転がった瞬間、その目に飛び込んできたのは、色づいた木々の姿だったでしょうか、それともこぼれてくる光だったでしょうか。見えているものは同じではないかもしれないけれど、しばらく同じ方向を見つめていたら、とても満ち足りた気持ちになりました。
ふいに訪れる、心奪われる瞬間。大人になるとなかなか巡り合わないものですが、子どものそばにいると目の前の風景が時に輝きはじめるようです。
──さて、今月は皆さまへのお知らせから。
「とものま」では今、雑誌「母の友」の人気企画だった「一日一話」を再開する準備を進めています。「一日一話」を知らない方のためにご説明しますと、ちょっとした空き時間でも子どもに読んであげられる、短くておもしろい物語をいっぱいお届けする、宝箱のような企画です。
「母の友」では、毎年11月号に30話をまとめて掲載していましたが、「とものま」では、季節ごとに7話ずつ、1年の間に28話をお届けしていきます。
最初の7話は、12月に公開する予定です。すでに原稿をいただいているものがあるのですが、「一日一話」でおなじみだった、あの主人公も登場します。どうぞお楽しみに!
これからどんどん寒さが増していきますが、11月も元気に記事を更新していきます。
11月3日公開の「来月は これ読もう!」では、12月の絵本&読み物11選をご紹介します 。クリスマスシーズンにぴったりの絵本が盛りだくさん。アドベントカレンダーを開くように、ここに紹介されている本をひとつずつ開いてみるのはいかがでしょう?
「絵本作家の簡単ごはん」は、スロバキアでお暮らしの降矢ななさんの「カプスニツァ」。初めて口にしたとき、「胃の腑に染みるおいしさ」だったそうです。冷えた体もあたたまる料理です。
「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」には、刺繍作家の junoさんにご登場いただきます。こちらの公開は11月下旬の予定です。
今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。
とものま 編集部
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編集部・I
インフルエンザが流行していますね。子どもの通っている小学校も3日間の学校閉鎖になりました。閉鎖が決まる直前は、700人ほどいる児童の約4分の1が発熱などの症状でお休みという状況だったとか。同じ週に運動会の予定があるのですが、病み上がりの子は走ったり踊ったりできませんから、いったいどうなるのでしょう。2年に1回の頻度でインフルエンザにかかってしまう身としては、戦々恐々の毎日です。

編集部・K
先日、熊本へふらりと一人旅に出ました。特に計画もなく、昼にラーメンを食べて、とりあえず、と、ホテルから近い熊本城へと向かいました。城には興味がなく、歴史好きの販売促進課O(詳しくは「限界本棚」)を思い出し、「こういう場所を楽しめていいなぁ」と試しに城内の説明書きを読んでみたところ……面白い! じっくり城を見て資料を読み、外へ出たらもう夕方。すっかり熊本城&加藤清正推しになりました。

編集部・T
ソファを買いました。夫婦ともにものが多く、壁面はほとんど本棚に占拠されている我が家。なんとか置けるサイズのもの(幅137㎝未満!)を血眼になって探し回っていたのですが、やっとデザイン・座りごごち・価格が折り合うものを見つけました。できあがりまでしばらくかかるので、ソファ周りのインテリアを考えながら、到着日を指折り数えて待っています。ラグも買いなおそうかな~
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