絵本作家の簡単ごはん

“ニラ肉ダンゴ” のきまぐれレシピ|富安陽子

暮らし |
アイキャッチ画像
絵本作家のみなさんに、お気に入りのレシピを教えてもらいました。それぞれの家庭の定番料理から、旅先での忘れられない味を再現したものまで……作家たちの素顔が垣間見えるエピソードとともにお楽しみください。第4回は「やまんばのむすめ まゆ」シリーズの富安陽子さんです。

“ニラ肉ダンゴ” のきまぐれレシピ

富安陽子

我が家には、計量カップも計量スプーンもありません。ハカリも壊れているので、料理を作る場合、材料の分量は全て、野生の勘に頼る他ないわけです。従って、今回ご紹介しようと思う “ニラ肉ダンゴ” のレシピを示そうとすると、以下のようになります。

【材料】4~5人分ぐらい
・合挽ミンチ 400~450gぐらい
(市販のパック入りのものなら、200g前後のものを2つ買って、だいたいそれぐらいになればOKです)
・卵 2個(L、M、S寸を問いません)
・ニラ 1束
・片栗粉 少々
・しょう油 まぁまぁたっぷり
・砂糖 かなりたっぷり
・塩こしょう 少々

【作り方】
合挽ミンチと細かく刻んだニラと卵をボウルに入れ、塩こしょうを適当にふって、 よくこねます。

①のタネを一口大よりやや大きめのダンゴに丸め、片栗粉をまぶします。

②のダンゴを油でカラリと揚げます。(中まで火が通るよう火加減に注意!)

別の鍋かフライパンに、砂糖をたっぷり入れ、そこにしょう油をかけ回して火にかけ、タレを作ります。

タレが煮立ってきたら、油を切ったダンゴをその中に入れ、煮つめながら、よくからめて出来上がりです。

ニラの香りが香ばしく、こってりと甘辛いタレによく合って、子どもたちの大好きな一品です。

初めの頃は、ニラの代わりにタマネギを刻んで混ぜていたのですが、 私は目が大きいせいか、タマネギのみじん切りを始めると、とたんにポロポロ涙を流すはめになります。

一時期、みじん切りをする時には、水中眼鏡をかけていましたが、ある時、はずすのを忘れたまま玄関のドアを開けると、 集金に来た新聞屋のおじさんが、絶句してこっちを見ていました。 インターホンを鳴らしたら、 家の中から水中眼鏡をかけたおばさんが出てきたのですから、驚いたのも無理はありません。 以来、水中眼鏡をかけるのはやめました。

で、苦手なタマネギの代わりに、ニラを入れてみたら大成功だったというわけです。家では、タレにからめる前の揚げダンゴを、多めに作って冷凍しておいて、 中華風スープの具にも使っています。

© Yoko Tomiyasu

※「こどものとも年少版」2001年7月号折り込み付録より改題・再掲
※表記は掲載当時のままとなっています

▼こちらもおすすめ▼

アイキャッチ画像
暮らし
絵本作家の簡単ごはん
しゅうまいに、キャベツを沢山入れる|山脇百合子

絵本作家のみなさんに、お気に入りのレシピを教えてもらいました。それぞれのご家庭の定番料理から、旅先での忘れられない味を再現したものまで……作家の方々の素顔が垣間見えるエピソードとともにお楽しみください。第1回は『ぐりとぐら』の山脇百合子さんです。 しゅうまいに、キャベツを沢山入れる 山

アイキャッチ画像
暮らし
絵本作家の簡単ごはん
酒のつまみあれこれ|山本忠敬

絵本作家のみなさんに、お気に入りのレシピを教えてもらいました。それぞれの家庭の定番料理から、旅先での忘れられない味を再現したものまで……作家たちの素顔が垣間見えるエピソードとともにお楽しみください。第2回は『しょうぼうじどうしゃじぷた』の山本忠敬さんです。 酒のつまみあれこれ 山本忠敬

この記事をシェアする