第4回は、『もののけしょくどう うらめしや』、『せいろサウナ ぽかぽかや』の作者、たにむらのりあきさん。出張の合間も「旅」として楽しむというたにむらさんに、旅先での「ほっとするとき」を3つ教えていただきました♪
その土地ならではの歴史、文化、伝統に触れると、現代との繋がりに思いを馳せつつ、その源流をたどる旅を楽しんでいる気持ちになります。
長野県で縄文土器の鍋と出会った時には、造形や装飾が美しいだけではなく、火の通りをよくしたり、吹きこぼれを防いだりと、機能性にも優れたものであることを知りました。 縄文土器には、食器の他に土鈴や土笛の楽器もあるんです。
約1万3千年前に生きた我々の祖先は、日常の中で誰もが猟師・職人・芸術家・音楽家・料理家であり、我々現代人よりクリエイティブな毎日を送っていたのかもしれません。縄文土器を通して、そんな彼らの生き方に触れることができました。
出張先で、郷土料理やご当地グルメを食べられた時はとても幸せです。
北海道では、ほくほくのじゃがいもに、風味豊かなバターと、まろやかな味わいのいか塩辛をのせて食べる、オール道産食材のご当地グルメ「じゃがバターいか塩辛」と出会いました。
北海道開拓当時には主食として「イモ飯」や「芋塩煮」に、現代ではご当地グルメに……時代や状況に応じていろいろな料理に化けながら、私たちを魅了し続ける「じゃがいも」を通して、北海道の歴史の一端を垣間見ることができました(そして純粋に美味しくて滞在中に2回食べました。また食べたいなー)。
サウナ好きなので、出張先のビジネスホテルにサウナがあったときは大喜びします。
これまでに無いものを常に生み出そうという創作にかかわる毎日の仕事は公私の切替なく、気づかないうちに常に興奮状態になっていることが多いので、サウナでのリラックスタイムは欠かせません。一日の疲れを癒し、明日からのエネルギーチャージをするために、宿泊先にない場合には、近場で探して入りに行きます。
ぽかぽかとリラックスするとアイデアが生まれることが多く、私にとってサウナはありがたい存在です。あらゆる面で“ととのい”を与えてくれるサウナを、旅先でもついつい“おかわり”してしまいます。
絵・文 たにむら のりあき(HONNOW)
『せいろサウナ ぽかぽかや』など
たにむらのりあきさんの絵本はこちら▶
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