「いそがしい日々のなかで、ほっと一息つきたいとき、どうしていますか?」 とっておきの場所で心地いい時間を過ごしたり、お気に入りのアイテムで気分転換したり……気になるあの人に「ほっとするとき ほっとするもの」を伺います。
第2回は、『ぺんぎんたいそう』『かめかめたいそう』の作者の齋藤槙さん。とっておきの、3つの「ほっとするもの」を教えていただきました♪
はじめて徳島を訪れたのは、わたしにとって初の絵本原画展のオープニングのためでした。その時に、現地の方が「この辺の名産だよ」と教えてくださったのが阿波番茶(あわばんちゃ)です。このお茶の歴史は古く、1200年ほど前に空海によって伝えられたとのこと。
製法に特徴があり、乳酸発酵させるからか、ほのかな酸味があって体がホッとします。カフェインが少ないこともうれしい。
徳島で大きな紙袋一杯に入った阿波番茶を購入して以来、買い足しては飲み続けています。絵本原画展の思い出とともにある、大好きなお茶です。夏場にはアイスもおすすめです。
注・阿波番茶は一般的な番茶と製法が違うため、「阿波晩茶」とも表記されるそうです。
友人からこの歯磨き粉をプレゼントしてもらってから、毎日使い続けています。ミントのさわやかな香りと、海塩のしょっぱさが最高。食べ物でも塩味のものが好きなので、はじめてこの歯磨き粉を使った際には「おいしい~!」と感動してしまいました。
口の中に変な後味が残らないことも大きなポイントです。朝、歯磨きをしてすぐに朝食を食べると、口の中に歯磨き粉の味が残っていて、ごはんの味が変わることってありませんか? この歯磨き粉は後味さっぱりで、気持ちよく朝食の時間を迎えられます。
ヴェレダは、哲学者であり自然科学者であり、そして偉大な教育者であったシュタイナーが立ち上げたメーカーです。そんなヴェレダの人と自然の調和を目指す哲学にも惹かれています。
この季節にご紹介するか迷いましたが、冷え性で、真夏以外は湯たんぽを愛用しています。この湯たんぽはウェットスーツの素材でできているので、カバーをしなくても低温やけどをしにくいんです。そして保温力が高いので、一晩中、温かい。
ぽよんぽよんと柔らかく体に寄り添ってくれて、体に触れていても違和感がないのがありがたいところ。背中を温めたいときは、クッションのようにもたれて使っています。
冬場に絵を描くとき、重くないように少量のお湯をいれて膝に乗せているのですが、まるでペットのようでかわいいんです。安心と温かさをくれる、わたしの生活に欠かせないアイテムです。
文・写真 齋藤槙
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