子どもとの時間を楽しみたいのに、公園に連れて行くことも、絵本を読むこともままならない……。そんな日々のすきま時間に、がんばらずに楽しめる手作りおもちゃを、毎月1つご紹介します。第6回は「ちょうちん作り」です。
スイカを買うときは、大きなスイカの八つ切りを買うことが多いのですが、小玉スイカのごろんとした感触も捨てがたく、たまに買ってみます。そういえば、このあいだ、めずらしく丸のままの大きなスイカをまのあたりにしたぴょん子が「おとなスイカだ!」と声をあげていました。どうやら「小玉スイカ」のことを「こどもスイカ」と、思いこんでいたようす。
買ってきたら、食べるだけじゃもったいなくて、ちょうちんやキャンドルカバーを作って遊ぶのが、いつものパターン。ハローウィンのカボチャちょうちんは作ったことがないのですが、皮が切りやすいスイカなら簡単。あっというまに出来上がりです。
上か下を少し切り落として、大きめのスプーンで中身をくり抜きます。空洞になったら、ナイフの先を使って、目や口を開け、タコ糸を、焼けてしまわないよう、ロウソクの炎に触れない位置に通したら完成です。小さいながらも迫力があります。なんせ目も口も真っ赤! ロウソクはなんでもいいのですが、普通の細長いロウソクを使う場合は、外側から底に釘を一本さして、その上に立てれば、倒れません。
小さいほうは、グレープフルーツ製です。柑橘類で作ると、つぶつぶ模様が透けて見えてとてもきれいです。こちらは底を切って、小さなロウソクにかぶせました。
ぴょん子が一生懸命くり抜いたスイカの中身のほうですが、ぐずぐずに崩れてしまいました! でも大丈夫。冷えたサイダーを加えてミキサーで砕いたら、驚くほどおいしいジュースになりました。
写真:鈴木健
※ 月刊絵本「かがくのとも」2008年9月号折込より再掲。当時12歳の長男 “ぴょん一くん” と3歳の長女 “ぴょん子ちゃん” と一緒に楽しんだ手作りのおもちゃについて綴ったエッセイを、当時のままにお送りします。