今日から8月ですね。窓の外に夏の雲が見えるでしょうか?
今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
先日、仕事を終えて駅に向かうと、祭囃子が聞こえてきました。駅前のロータリーが盆踊りの会場に姿を変えていて、夜空に提灯が連なり、たくさんの人たちが集まっています。駅はその向こうなので、浴衣を着ている人や、りんご飴を手にした子どもたちの中へ足を踏み入れました。ひと時だけ、祭りの輪の中のひとり。家の近くの神社のお祭りはいつだったっけ…? と思いながら改札を通り、ホームに下りると、祭囃子はもう遠くなっています。でも不思議なものですね、ほんの一瞬だったのに、その輪に加わったことで、心が浮き立っています。
おばあちゃんが屋台で買ってくれた綿菓子、何度挑戦してもうまくいかない型抜き、いつも1匹しか捕れない金魚すくい……そんな子どものころの楽しくて仕方なかった記憶が呼び起こされるのでしょうか。
時々、絵本を開くと読んでくれた人の声が聞こえてくる、という方がいますが、同じなのかもしれないなと思います。子どものころの濃密な時間は、その人がいくつになっても、その人とともにあり続ける。──そういう時間が生まれていくきっかけのひとつに、なっていけたらと思いました。
今月の「とものま」は、「手から手へ 松居直の社内講義録」が新章に移ります。ここで語られるのは、18歳で終戦を迎え、子どもの本の編集という仕事にめぐり合うまでの道のりです。「生きる」を探究する旅の始まりです。
そして、7月から始まった連載「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」には、絵本『ぺんぎんたいそう』の作者、齋藤槙さんにご登場いただきます。3つの “ほっこり” アイテム、どんなものになるでしょう…!? 好評をいただいている「限界本棚」も、New 本棚をご紹介していきます。
ささやかな変更ですが、今月からメンバーのコメント(下記ご参照ください)に似顔絵が加わりました。すこし気恥ずかしいですが、あらためてよろしくお願いいたします。
今月も「とものま」を、どうぞお楽しみください。
とものま 編集部
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編集部・I
最近自宅で仕事をしていると、夏休み中の小4の息子が「ラテ飲む?」と聞きに来ます。ソイラテをよく飲むのですが、その作り方をいつのまにか覚えたみたい。「じゃあアイスをお願い」(ちなみにホットも可)と頼むと、いそいそと冷蔵庫から豆乳を取り出して作りはじめ、「どうぞ~」と出してくれます。ラテ屋さん、いつまでやってくれるかな。
編集部・K
ふだん喧嘩ばかりの息子(高2)と娘(中1)が、「ねえ、昔みたいにこわい話をして」と珍しく仲良さそうにやってきました。彼らが小さい頃、キャンプの夜は即席の怪談で盛り上がっていたのです。はりきって部屋を真っ暗にして準備したのに、肝心のこわい話が出てこない! 矛盾だらけの変な話になり、子どもたちは笑い転げて終わりました。
編集部・T
暑さもあって食欲がわかない今日このごろ。サンドイッチなら何とか食べられることを発見し、しばらくはハム・チーズ・レタスを挟んだものばかり食べていました。ある日、たまたま家にあった「サバの水煮缶」をほぐして挟んでみたら、とてもおいしいことを発見、今の主食になっています。レタス多めがおすすめ。
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