今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
12月に入ると、ぐっと冷え込みが増して、本格的な冬の到来を感じさせますね。
過去５年間の初雪の記録を見ると、東京は年が明けてからの観測が４回で、12月に初雪が観測されたのは１回だけ。クリスマスシーズンは雪のイメージがありますが、東京でホワイトクリスマスを迎えるのはなかなか難しいようです。皆様の地域ではいかがでしょうか？
雪で思い出すのは、冬の小鳥の群れ（冬の時期だけ種の異なる小鳥が集まって混群と呼ばれる集団をつくって行動します）を扱う絵本の取材のため、盛岡を訪れたときのこと。新幹線で北に向かうにつれて、車窓が雪景色に変わっていき、到着した盛岡は一面の銀世界でした。
駅からすこし離れた目的の公園に着くと、冬鴨たちが身体を丸くして雪の舞い降りる池の水面に浮かんでいます。大雪の日に公園を訪れる人は他になく、あたりは静寂に包まれ、耳に届くのは鴨の羽ばたきだけ。『ライオンと魔女』の衣装箪笥をいつの間にかくぐり抜けたかのような幻想的な風景に思わず息をのみました。もし自分の身体もあたたかな羽毛で包まれているなら、鳥たちと一緒に全身で雪を受け止めてみたい……そんな気持ちになったことを覚えています。
──さて、12月の「とものま」のお知らせです。今月は、皆様へのクリスマスプレゼントの気持ちで、大切に温めてきた記事をお届けしていきます。
まず、連載の更新のお知らせから。12/3公開予定の「来月は これ読もう！」は、新年を迎える１月におすすめの本をご紹介します。お正月や雪をテーマにした本のほか、「午年」にちなんで馬が登場する本も登場しますよ。
12月中旬には、「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」と「親子でたのしい！ えほんやさんぽ」の新しい記事も公開します。「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」は、絵本『おやつどろぼう』の作者・阿部結さんです。その素敵なパワーチャージの方法は、きっと試してみたくなるはず…！ 「親子でたのしい！ えほんやさんぽ」は、宮城県仙台市へ。「絵本と木のおもちゃ 横田や」さんをご紹介します。店主の帽子おじさんとテシさんが温かく迎えてくれる、地元で長く愛されてきたお店です。
それから新たな試みとして、大人気の絵本『おせち』にちなんだ連載を。「栗きんとん」「松風焼き」「お煮しめ」──おせち料理の中から、子どもと一緒に作るところから楽しめるものをピックアップし、その由来とともに作り方をご紹介します。自分も参加して作る「おせち」料理は、子どもたちにとって特別なものになるでしょう。
そして、先月このページでお知らせした「子どもに聞かせる 一日一話」は、12/22（月）から７日連続で公開します。この企画は、ちょっとした空き時間に子どもに読んであげられる、短くておもしろい物語をまとめてお届けするというものです。執筆陣は、乾栄里子さん、市川宣子さん、とみながまいさん、たしろちさとさん、小風さちさん、戸森しるこさん、阿部結さんの７名（掲載予定順）。７つの素敵なお話が、クリスマスの季節を彩ります。子どもと一緒に挿絵を見ながら楽しみたい方のため、本の見開きのスタイルに整えたものを、プリントしてお楽しみいただけるように準備しています。
今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。
とものま 編集部
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編集部・I
会社のロッカーに、小さな子どもがサンタさんに宛てて書いた手紙が入っています。「サンタクロースが受け取ったはずの手紙を家に置いておけないから、預かってもらえない？」と頼まれて、それから大事に保管しているのですが、なにしろ十年以上前のことで、誰に頼まれたか……肝心なところが思い出せません。手紙には「しんじているので、ぜったいにきてください」と、かわいい文字で綴られています。今年もこんな手紙を一生懸命書いている子がたくさんいるのでしょうね（みんなにサンタさん来ますように）。
編集部・K
会社が今月引っ越すので荷物の整理をしているのですが、大量に出てきたのが過去のノート。出版社に入りたての頃、「とにかくメモ！」という指導を受けたので、常にノートを持ち歩き、打ち合わせでのメモはもちろん、ふと浮かんだアイデア、雑談で出た興味をひかれた情報……などひたすら書いていたのでした。最近はデバイス頼みでその習慣も薄れていましたが、初心に帰り、来年はメモをします！
編集部・T
ずっとやってみたかった、編み物を始めました。まずはかぎ針編みをと思い、かぎ針セットと毛糸、編み方の本を購入。毛糸の持ち方すらわからなかった初日から１か月程度たち、ぼんやりしながらでも手を動かせるようになってきました。暇があるとついついスマホを手に取りがちだったのですが、Podcastを聞きながらゆっくり編み物をしていると、気づかぬうちにデジタルデトックスまでできていていい気分です。
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