今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんは、思い出に残っている「虹」がありますか?
数年前のこと、午後からの雨がやみ、窓の外を見ると美しい夕焼け。少しリフレッシュしたくなり会社のテラスに出ると、夕焼けの空に見事な虹がかかっていました。青空にかかる虹よりだいぶ赤く見えて、夕日は虹も染めるのかな…? と不思議に思いました。ひとりで見るのはもったいない気がして、同僚にも声をかけ、みんなで眺めた虹です。
こんなこともありました。入稿間近の絵本のレイアウト(絵と文章の配置)を確認していただくため、京都にいらっしゃる作家さんのアトリエにうかがった時のこと。1ページずつ確認を進め、数ミリ単位の調整を終えてレイアウトが確定。帰り支度を整えて玄関の扉を開けると、そこに大きな虹のアーチがかかっていました。
「いいものができるときは、こういうものですよ」という、作家さんのひと言がずっと胸に残っています。
それ以来、雨上がりに光が射すと、空を見上げるようになりました。そこに虹がかかっていたら、「いいものができるときは、こういうもの」とつぶやきます。幸せのおまじない。
つぎに虹を見るのは、いつでしょう?
さて、9月の「とものま」のご案内は、新連載のお知らせから。「翌月におすすめの本」を東京子ども図書館の皆さんにご紹介いただく連載がスタートします。
タイトルは、「来月は これ読もう!」。“今月” ではなく “来月” というところがポイントです。季節や行事をテーマにした絵本を楽しみたいなと思っても、当月に探しはじめると慌ただしくなってしまいます。でも、ひと月前なら、本屋さんに欲しい本がなくてもお取り寄せができますし、図書館で探す場合も、すべて貸出中…! ということは少ないはず。ゆとりをもって準備して、季節の移ろいを感じながら、その月にぴったりの絵本を楽しんでみませんか? 初回は9月3日の公開予定です。
また、「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」は、“きのこ画家” の小林路子さんに、お気に入りのアイテムをご紹介いただきます。きのこの魅力にどっぷりハマりましょう。
そして、「えほんとわたし」には、フリーアナウンサーの堀井美香さんにご登場いただきます。堀井さんが開催されている読み聞かせの会のようす(その日に読む絵本は子どもたちに選んでもらうそうです)や、ご家庭での絵本の楽しみ方など、たくさん語っていただきます。
今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。
とものま 編集部
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編集部・I
入社して一番お世話になった先輩が先月退職しました。子どもの本にかかわる上で、何を大切にするべきか教えてくれた人でした。子どもの心と大人の目をもった、素敵な編集者です。いよいよ訪れた送別会の日、どうにも涙がとまらなくなって、ちょっと恥ずかしかったのですが、とまらないものは仕方ありません…。その背中を追いつづけます。
編集部・K
待ちに待っていたあるミュージシャンのLIVEに行きました。大きめの会場で、右隣は落ち着いた女性二人組、左隣は仕事帰りであろう物静かな男女。この席はゆったりと曲を聞く感じかな、それはそれでよいか、と思っていたら……。1曲目が始まると同時に、両隣とも飛び上がって、踊って、歌って、大盛り上がり。おかげで、こちらも躊躇せず思いきり楽しめました!
編集部・T
久々に外出の予定のないお盆休み。あまりにも時間を持て余しすぎて、1日2.5冊のペースで本を読んでいました。一気読みした「木曜殺人クラブ」シリーズ(ハヤカワ・ミステリ)、次巻がいつ出るかを調べようとしたら、なんとNetflixで超豪華キャストで映像化されるという情報が! 公開日に早速見てしまいました。連続もので見たかったな……
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