今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
今年の立春は2月4日。暦の上では春が始まります。
一方で、2月の北の海には流氷が押し寄せ、白く静かな世界が広がっています。
初めて流氷を目にしたのは、2月の知床でした。波打ち際から、はるか水平線まで氷で埋めつくされた海。流氷どうしがぶつかり、きしむ音だけが聞こえます。
この流氷は、遙かロシアのアムール川の水が海へ注ぎ、冷たい冬の空気で凍りついたもの。川が運んできた大地の養分を抱えて、氷はゆっくりと南へ移動してきます。知床に接岸するのは、例年1月下旬から2月初旬にかけてです。
春が近づき、日差しが強くなると、流氷は少しずつ溶けていきます。そのとき、氷の中に閉じ込められていた養分が海へ放出され、プランクトンを育て、やがて小さな生きものから魚へと命の輪が広がっていきます。厳しい冬の氷の世界が、じつは次の季節の命を育んでいるのですね。
冬と春が交錯する2月。
見えないところで始まっている営みに思いをはせながら、子どもたちの中に芽吹こうとしている小さな変化にも、そっと目を向けてみませんか?
さて、今月の「とものま」からのお知らせです。
まずは 2/2公開の「来月は これ読もう!」。東京子ども図書館の清水千秋さんに、3月におすすめの本をご紹介いただきます。春の訪れを感じさせる本と、清水さんが愛してやまないネコの本、あわせて10冊を選んでいただきました。
2/20公開予定の「あの人の ほっとするとき ほっとするもの」には、『きょうはマラカスのひ』や『たいこ』などの「クネクネさんのえほん」シリーズの作者・樋勝朋巳さんにご登場いただきます。樋勝さんの絵本の登場人物は、非常に個性豊かで、何事にも一生懸命。そのようすを見ていると、なんだかとても愛しくなります。そんな魅力的なキャラクターを生み出す樋勝さんの日々をのぞいてみましょう。
また、Tamyさんのイラストルポで綴る『親子でたのしい! えほんやさんぽ』の第3回も、下旬に公開を予定しています。今回ご紹介するのは、東京・銀座の教文館ナルニア国。銀座の中心地に位置する教文館は、この界隈で戦時中に爆撃を免れた数少ない建物のひとつです。その歴史ある建物の6階で、子どもと本が出会う場としてありつづけるナルニア国。「本屋はワンダーランド」と話す店長・川辺陽子さんに、お店のこだわりなどをお聞きしました。
それから、1/30にスタートした伊藤明美さんの新連載「絵本のとびらを開いたら」は、もうご覧いただいたでしょうか? 中旬に公開予定の第2回では、絵本『こすずめのぼうけん』を取り上げ、子どもが目と耳でどんなふうに絵本を楽しんでいるのかを解き明かします。
ほかに、創刊70周年を迎える月刊絵本「こどものとも」に関連した新連載も。福音館書店の社員が、毎回「こどものとも」を1冊取り上げて、その思い出を綴ります。こちらは今月下旬から公開予定です。
今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。
とものま 編集部
*

編集部・I
以前、仕事でお世話になった画家さんから盆栽をいただいたことがあります。その方の自宅のお庭には、大小さまざまの盆栽が並んでいて、かわいいなと眺めていたら「始めるならこの樹種がいいよ」と分けてくださったのでした。落葉樹なので、秋には葉が色づき、冬を迎える頃に葉を落とします。今の時期は丸裸。でも、春がやってくると、毎年ちゃんと葉っぱを出します。「ことしも冬を無事に乗り越えたね」と再会を喜ぶ──春を感じる瞬間です。

編集部・K
先日、妹の家に遊びに行き、姪っ子たちと思いっきり遊びました。そのときに、話題の「シール帳」を見せてもらったら、これがかわいい! 久しぶりに胸ときめきました。自分が小学生の頃も、シールや絆創膏を集めるのが流行り、近くのファンシーショップにお年玉を握りしめて通ったことを思い出しました(集めたグッズは、今どこに?)。ときめいた勢いでシールを買おうと思いましたが、どこも売り切れ。だからこそ欲しくなるのですよね……。

編集部・O
スマートフォンの写真を整理していたら、7、8年前の節分の写真が出てきました。鬼のお面を着けてなりきる自分の姿は我ながら恥ずかしいほどのはしゃぎよう。中学生の息子に画面を見せたら「うわ…」と目をそらされました。つれない…。その写真の中の幼い笑顔と同様、迷惑そうな今の顔も大事な成長過程のひとコマと思って、どちらの表情も記憶に刻んでおこうと思いました。2月からお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします!
▼ 先月の人気記事はこちらでした▼
来月は これ読もう!
絵本がいいってほんと?
絵本の選びかた
わたしの限界本棚
あの人の ほっとするとき ほっとするもの
母の気も知らぬきみ
えほんとわたし
親の知らない 子どもの時間
こどもに聞かせる 一日一話