数々のスープレシピが人気の、スープ作家・有賀薫さん。
毎月、その時期の旬の野菜をつかった、読んで楽しい、つくっておいしいレシピを、あたたかみのあるスープの絵とともに紹介します。
4月は、やわらかくて甘い春キャベツをつかった、おかわり間違いなしの人気の一品と、驚くほど簡単に作れる旨味たっぷりのスープをどうぞ。野菜が苦手なお子さんにもぜひ!

ボールのような丸い姿が
愛らしい春キャベツ
やわらかくてみずみずしくて
一玉買ってもあっという間に
みんなのお腹におさまります
春野菜の中でも私がとくに楽しみなのが、3月から5月頃にかけて出回る春キャベツです。この時季のキャベツは、巻きがゆるくて手に持つとふわりと軽く、色は明るいグリーンで、いつものキャベツとは別の野菜みたいです。
葉がやわらかくて甘いのが特長。生食はもちろん、火が通りやすいから炒め物やスープにするにも扱いやすくて、同じ料理を作ってもちょっと軽やかに仕上がります。
シーズン最初の春キャベツで一番に作ってほしいのは、「春キャベツとあさりのフライパン蒸し」。あさりも旬の味、最近は砂抜きしてあるものも多いですよね。
作り方は本当にかんたんです。キャベツは葉をはがして手でちぎるか、ざく切りに。葉にふれるとやわらかさがわかるはず。大事に扱ってください。少し深めのフライパンに油とにんにくを入れて弱火にかけます。油がぷつぷつと音を立て、にんにくのいい香りが立ち上ってきたらあさりを入れ、その上にキャベツをわさっとのせましょう。
蒸し煮にするための水とお酒を加え、すばやくふたを。中火にかえたら、あとはあさりが口をあけるのを待つだけです。肉や魚と違って、あさりは口が開いたらOKなので見極めが楽ちん。あっという間に仕上がります。ふたをあけたら全体を混ぜて味見して、足りない分だけ塩で味を調節しましょう。
あさりのうまみとにんにくのほのかな風味をたっぷり吸ったやわらかいキャベツが後をひくおいしさ。毎回、もっと作ればよかったなと、空になったお皿をうらめしく眺めることになります。

▼材料(3~4人分)
あさり 250g(殻付き)
春キャベツの葉 200g
にんにく 1片
サラダオイル 大さじ1
酒 大さじ1
水 大さじ3
塩 少々(あさりの塩分による)
▼作り方
1 あさりは砂抜きをし、殻をこすって洗い、ザルにあげておく。キャベツは葉をちぎるかざく切りにする(芯の部分は薄切りにすると火の通りが均一に)。にんにくは薄切りにする。
2 深めのフライパンにサラダオイルとにんにくを入れて弱火にかける。にんにくのいい香りがしてきたら、あさり、キャベツを入れ、酒、水を加えたらぴったりふたをして、中火に切り替えそのまま4~5分加熱する。
3 ふたをあけてみて、あさりの口が全部開いていたら、味を見て、塩少々で味をととのえる。
※あさりのむき身や缶詰を使う場合は、先にキャベツを蒸し、最後にあさりを加えて1~2分火を通します。
※ゆでたスパゲッティをからめてもおいしいですよ!

▼材料(1人分)
春キャベツの千切り 100g
しらすぼし 大さじ1
かつおぶし 4~5g
塩 小さじ1/3
醤油 少々
熱湯 250ml
▼作り方
1 千切りキャベツを耐熱容器に入れ、水を少々加え、ラップをかけて600Wのレンジに1分~1分半かける。出た水は切る。
2 器に1のキャベツをふんわり盛って、しらすぼしをのせる。
3 ティーポットにかつおぶし、塩、醤油を入れ、熱湯を注いで、だしをつくる。かつおぶしが沈みかけたら、だしを2に適量注ぐ。
※だしは顆粒だしを溶かしたものでもOKです。
★今月の台所メモ★
花粉症ではないのですが、春先はちょっと鼻がむずむずします。私は春になると、いつも飲んでいるお茶のラインナップにミントティーを加えています。生の葉にはこだわらず、市販のティーバッグでお手軽に。すうっと鼻を抜けるハッカの香りで気分もすっきりします。朝のうちに香りのするものを飲むと、さあはじめよう!という前向きな気持ちになることができるんですよね。
撮影のはじまるとき、ほうじ茶や煎茶にミントティーをちょっと足して出したりするのも喜ばれます。ハーブは人それぞれ好みの差が大きいので、自分好みの香りを選ぶのが一番だと思います。実験気分で試してみてください。
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