こどもに聞かせる 一日一話

『しょくパンがだいすきな、しかくいかおのおうさま』大塚健太 文 大森裕子 絵 #読み聞かせ

子育て |
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子どもに読んであげられる短いお話を、季節ごとに7話ずつお届けする「一日一話」。眠る前のひとときや、電車移動の時間など、さまざまなシーンでお楽しみください。 ※見開きの形に整えたPDFをページ後半に用意しています。絵を見せながら読んであげたい方は、こちらをプリントしてお使いください。

しょくパンがだいすきな、しかくいかおのおうさま

大塚 健太 文  大森 裕子 絵

ここは パンパカパンおうこく。
この くにの おうさまは
しょくパンが だいすきです。

きょうも あしたも あさっても
あさも よるも おやつまで
まいにち しょくパンばっかり たべています。
あんまり しょくパンばっかり たべるからか、
しょくパンのような しかくい かおを しています。

「ん~ いつ たべても おいしいなぁ~!!」

おうさまは しょくパンを やいても やかなくても
なんにも ぬらずに そのまま たべます。
それで いつも だいまんぞくなのです。

パンパカパーン!!
ラッパの おとが ひびきわたりました。
きょうは おうさまの たんじょうび。
くにじゅうが おいわいムードです。

すると おうさまが いいました。
「たんじょうびくらいは しょくパンに
なにかを ぬって たべてみたいものだ」

そして おうさまが パン!と てを
たたいて いいました。

「よし! きょうは これから
『パンに ぬるもの せんしゅけん』を かいさいしよう!
いちばん おいしかった ものには ごほうびを やるぞ。
ごほうびは しょくパン 1ねんぶん!」

さっそく くにじゅうの ひとたちが
じまんの てづくりジャムや バターを もってきました。
ほかにも はちみつ、ピーナッツクリーム、チョコレート、
あんこに マヨネーズ、たまごサラダなどなど。
なかには ソーセージや めだまやき、ハンバーグなど
ぬるものじゃないものまで あつまりました。

「おお! ワンダフル パンダフル!
これは おいしい ジャムだ。
ジャムが ゆうしょうだ!」

そう いったかと おもうと
「おお! なんて おいしい バターなんだ!
やいた しょくぱんに ぴったり! 
バターが ゆうしょう!」

「おお!
こんな おいしいもの たべたことない。
はちみつが ゆうしょうに きまり!」

おうさまは いろんなものを
しょくパンに ぬって たべては
「ゆうしょう ゆうしょう」と いう ばかり。

それを みていた けらいたちが
とうとう あきれて いいました。
「おうさま。
ゆうしょうは ひとつだけに してください。
おうさまが いちばん おいしいと
おもったものは なんでしょうか?」

けらいに いわれて おうさまは パンパン!と
てを たたいて たちあがりました。 
「わかった。ゆうしょうは…………」
くにじゅうの ひとが
おうさまの ことばに みみを かたむけました。
すると……。

「やっぱり しょくパンは なんにも ぬらないのが いちばん!
だから そのままの しょくパンが ゆうしょうだ!」
「えーーーー!」

パンパカパーン!!

けっきょく おうさまは
しょくパンに なにも ぬらずに たべることにしました。
しかも たんじょうびだからって いつもより たくさん。
「ん~ こうばしい パンの におい。
やっぱり そのままが いちばん!」
しかくい かおを にんまりさせて よろこびました。

ところで、
みんなは しょくパンに なにを ぬって
たべるのが いちばん すきかな?
このおはなしを かいている わたしは
マーマレードが すきですよ。

おしまい

 

 
◆子どもと一緒に挿絵を見ながらお楽しみになる方は、こちらからPDFのファイルをダウンロードの上、出力してお楽しみください。 ※個人利用に限ります。

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