「いそがしい日々のなかで、ほっと一息つきたいとき、どうしていますか?」 とっておきの場所で心地いい時間を過ごしたり、お気に入りのアイテムで気分転換したり……気になるあの人に「ほっとするとき ほっとするもの」を伺います。
第6回は、『おやつどろぼう』、『おじいちゃんのくしゃみ』の作者、阿部結さん。日々欠かせない「ほっ」とする習慣を、写真とともに教えていただきました。

もう何年この毎日が続いているのだろうか。
家にいるときは必ず、朝ご飯を食べてから仕事をする前にあつあつの豆乳にミロを入れて、夜は仕事を終え眠る1時間前に、あつあつの低脂肪乳にココアを入れて飲む。
たとえどんなに猛暑日だって、わたしはそれらをあつあつのふうふうで飲む。時々、唇にやけどを負いながら。
だってやめられないんです、体の芯からあたたまる、ほぐれるようなこの安心感が。

わたしは家族に何かとハグをする。仕事中に疲れたとき、飽きたとき、集中力が切れたとき、元気が欲しい時、あとなんとなく。
家に家族がいる平日の夜や週末は、だいたい30分に1度仕事部屋を出て階段を駆け下り家族にハグをしにリビングへ走る。
たいていは、重いだのなんだの言われてけむたがられるが、それでも10秒くらいわしっと体にしがみつき、ぬくもりのパワーをチャージし終えると、うざがるな、やさしくしろと言い捨てて、またどすどすと仕事部屋に戻る。
そんな減らず口をたたいてしまうけれど、いつもいつも感謝してやまないのです、わたしに力をあたえたもう、家族さまさまー。

今年の夏からほぼ毎日、夕方に大体1時間くらいかけてお散歩にでている。
それまではずっと、1日500歩も歩かないということがほとんどだったが、1日7000歩以上歩くことで様々な病気のリスクが下がる、というニュースをふと読んで始めたのだった。
お散歩コースは決まっていて、多摩川沿いの河川敷を歩くことが多い。
何にも遮られない空と緑の多い川沿いの景色を眺めていると、ぎゅうぎゅうになった頭の中がぱあっと思いきり解放されるような気もちになる。
果ては海まで伸びる一本道を、手を握り腕を直角に曲げ前後に大きくふって、顔を上げのしのしと歩く。はじめはうーんと遠くに感じられるいろいろな目印たちも、一歩一歩 歩いているといつの間にか通り過ぎていたりする。
こうやって一歩ずつ歩いてゆくように、しっかり地に足つけて本を作ってゆくのだぜ、なーんて思ったりなんかして、わたしの本づくりの旅も続いてゆくのであります。
文・写真 阿部結

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