今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。
先日、取材のため広島を訪れました。東京は梅雨が明けたばかりでしたが、広島はすでに真夏の様相。強い日差しを浴びながら街を巡っていると頭がくらくらとしてきたので、公園の木陰でひと休みすることに。ベンチに座って目を閉じると、ショワショワショワショワという、クマゼミの合唱に包まれました。
その瞬間、小学生の夏休みに舞い戻ったような感覚に陥りました。自分の知っている夏はこれだ……という懐かしさ。東京では、クマゼミの声を耳にすることはありません。でも小学生時代を過ごした街では、セミといえばクマゼミでした。子どもの頃に親しんだものが、ずっと心に残っていて、大人になった自分の胸をいっぱいにする。
──児童文学者の石井桃子さんの言葉が脳裏をよぎります。
子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
たのしんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。¹
1.『石井桃子のことば』(新潮社)より
いま、子どもたちが全身で感じているこの夏の匂い、家族との時間もまた、いつか彼らを支える大切な記憶になっていくのでしょう。そう思うと、彼らと過ごす私たちのこの夏の時間も、尊いものに感じられてきます。この夏が、皆さまの記憶に残る夏となりますように。
──それでは、8月の「とものま」の公開予定のお知らせです。
(公開日は前後することがあります)
8/3 月 来月は これ読もう!(9月の絵本&読み物 10 選)
東京子ども図書館の皆さんに、翌月のおすすめの絵本と読み物を紹介していただく連載です。今月の選者は清水千秋さん。リンゴをはじめ秋の果物の本もたくさん登場しますよ。
8/5 水 こども時代、どう生きる!?
漫画家の細川貂々(ほそかわ てんてん)さんが、各界で活躍する方々に「子ども時代」をキーワードに話を聞き、子どもの悩みや親の思いを描き出す連載。先月に続き、思想家の内田樹(うちだ たつる)さんが登場。「もっと遊びたい」という子どもたちに、内田さんはなんと答えるでしょう?
8/7 金・19水 手から手へ 松居直の社内講義録
月刊絵本「こどものとも」を創刊した編集者・松居直が福音館書店で行った社内講義の内容を公開していく連載です。8/7の回は韓国、8/19は中国との交流について。
8/10 月 有賀さんの スープと、やさいと。
スープ作家の有賀薫さんに、旬のおいしい野菜を使ったレシピを教えていただきます。8月の野菜は「モロヘイヤ」。素材を生かしたレシピを2品ご紹介します。
8/12 水 親の知らない 子どもの時間
おおとりの森こども園で保育者として子どもたちと向きあってきた松本崇史さんが、園生活における子どもたちの成長をつづる、こちらの連載。今回のテーマは「身体」です。
8/14 金 母の気も知らぬきみ
3人家族の楽しくてドタバタな日々をつづる子育てエッセイ漫画。子どもが発熱! 呼び出しの電話があり、すぐにかけつけたいけれど、仕事をそのまま放りだすわけにも……親の葛藤を描きます。
8/17 月 絵本のとびらを開いたら
図書館司書として子どもたちに本を手渡してきた伊藤明美さんに、絵本の魅力や楽しみ方について語っていただく連載です。今月のテーマは「大人のかかわり方」。絵本タイムをより豊かにする工夫とは?
8/21 金 あの人の ほっとするとき ほっとするもの
イラストレーターの嶽まいこさんの「ほっとするとき」をご紹介します。かわいい愛猫の「だいふく」と「つき」も登場しますよ。
8/26 水 こどもとわたし
8月の執筆者は、絵画、ドローイング、彫刻、アニメーション、写真、インスタレーションなど幅広い手法で制作活動を行うアーティストの森千裕(もり ちひろ)さん。「こども」をテーマにエッセイをつづっていただきます。
8/31 月 こどものこころの保健室
北海道で子どもの心の悩みに寄り添い続けてきた児童精神科医・田中康雄さんの連載。今月は、読み・書き・計算にかかわる「学習障害」を取り上げます。
このほかの連載記事も、順次公開してまいります。今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。
とものま 編集部
*

編集部・I
先月、たくさんの贈り物をのこして、林明子さんが旅立たれました。訃報にふれて「とものま」の関連記事をご覧になる方が多く、あらためて林さんの言葉にふれたい──そう感じた方がたくさんいらっしゃったことがわかります。
お目にかかる機会は数えるほどでしたが、軽井沢のアトリエにうかがった際、テラスの餌台にやってくる小鳥やリスをとても嬉しそうに、やさしい笑顔でご覧になっていたことを思い出します。今はただ、感謝の思いばかりです。

編集部・K
6月末にギックリ腰になってしまいました。腰が重いなぁと思っていたものの、「こんなもんか」と放置していたら、少しひねったときに激痛が……。「身体の要(かなめ)」というのは本当で、座っても立っても寝ていても痛くて参りました。しばらく自宅で過ごしていましたが、整形外科でトリガー注射(痛いところに直接注射)を打ち、鍼灸院での初めての鍼治療を経て、ようやく復活しました。腰を痛めている間に梅雨も去ったのか、久々に外に出ると突然の猛暑。なんだかタイムスリップしたかのようでした。

編集部・O
先日、通勤のために電車を待っていたら、鉄道会社のウサギのキャラクターのラッピング電車がホームに入ってきました。運転席には、もこもこのフォルムのかわいいぬいぐるみがちょこんと座っています。車内にはウサギのかたちのつり革やキャラクターの絵が満載。この車両を狙って乗ったのかな?と思しき小学校低学年くらいの男の子が、お母さんとうれしそうに話していたり、窓の外から保育園のお散歩中の子どもたちが手を振ってくれたり。楽しい空間にどっぷり浸っていたら、会社に行くのを忘れそうになりました(笑)
▼ 先月よく見られた記事はこちらでした▼
来月は これ読もう!
こどもに聞かせる 一日一話
こども時代、どう生きる!?
わたしの限界本棚
絵本の選びかた
えほんQ&A
えほんとわたし
こどものとも70周年
絵本のとびらを開いたら
今月の「とものま」
こどものとも70周年
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