今月の「とものま」

2026年10月の「とものま」

編集部より |
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今月も、Webマガジン「とものま」をご覧いただき、ありがとうございます。

今日から10月──くだものでは、りんごの季節ですね。紅玉、清明、シナノスイート、ジョナゴールド、秋映、陸奥、王林、ぐんま名月など、さまざまな品種がありますが、品種が多いということは、りんごというくだものが人々に長く愛されてきた証拠。地域に根ざした名称も多く、それぞれの土地の風景や生産者の方々の顔が浮かんでくるような気がします。若者のりんご離れというニュースも目にしますが、ずっと身近な存在であってほしいですね。

さて、今月の「とものま」の紹介に入る前に、先月の「とものま」を少し振り返っておきたいと思います。9月は「こどもに聞かせる 一日一話」を7話公開しました。昨年12月にスタートした後、3月、6月、9月と続いて、現在、全部で28話です。今後も同じペースで続けていけたらと思います。ぜひ、お気に入りのお話を見つけてくださいね。
それから「親子でたのしい! えほんやさんぽ」では、広島の「えほんてなブル」を取り上げました。記事に盛り込めなかったエピソードをひとつ、こちらで紹介させてください。『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』¹ という絵本にまつわるものです。
お店をオープンして間もない頃、年長さんの男の子がお母さんと初めて来店しました。その男の子が「お母さん、“けいてぃー” が置いてある! ここはいい絵本屋や」と太鼓判を押してくれたのだとか。店主の松本道子さんは当時をこう振り返ります。「私もう嬉しくて。開店した頃は恥ずかしさもあって、お客さんが来たらどうしよう、カウンターの下へ入りたい……そんな感じだったんです。でも、その子どもさんが『ここはいい本屋や』って言ってくれたから、自信をもつことができたんです」。
売れる本ではなく、売りたい本を並べるという信念のもと、店を開いた道子さん。図書館で出会ってからずっと、“けいてぃー” が大好きだったという男の子。心と心が響き合った、そんな瞬間だったのでしょう。

1.『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』バージニア・リー・バートン 文・絵 いしい ももこ 訳/福音館書店

 
──それでは、10月の「とものま」の公開予定のお知らせです。
(公開日は前後することがあります)

10/2 水 来月は これ読もう!
東京子ども図書館の皆さんが、おすすめの絵本や読み物を紹介する連載です。選者は鈴木晴子さん。テーマは「犬 🐩」と「猫 🐈」です。

10/5 月・21 水 手から手へ 松居直の社内講義録
月刊絵本「こどものとも」を創刊した編集者・松居直が福音館書店で行った社内講義の内容を公開していきます。今月は、バージニア・リー・バートンの絵本について。

10/7 水・23 金 「こどものとも」わたしの1冊
創刊70周年をむかえた「こどものとも」。福音館社員が、自分にとって印象的だった「こどものとも」を紹介します。

10/9 金 母の気も知らぬきみ
3人家族の楽しくてドタバタな日々をつづる子育てエッセイ漫画。今回は「習い事」について。ピアノ、スイミング、英語…などいつのまにかみんな習い事を始めている!?

10/12 月 有賀さんの スープと、やさいと。
スープ作家の有賀薫さんに、旬のおいしい野菜を使ったレシピを教えていただきます。10月の野菜は「きのこ」。素材を生かしたレシピを2品ご紹介します。

10/14 水・30 金 わたしの好きな「たくさんのふしぎ」
月刊誌「たくさんのふしぎ」通巻500号を記念し、著者の方々にお気に入りの1冊を教えていただきます。今月は、なかむらるみさんと、きのしたちひろさんです。

10/16 金 あの人の ほっとするとき ほっとするもの
四季折々のカウンティング・ブック「いいもの いくつ?」シリーズの作者・おおたぐろまりさんが登場。野鳥を愛する おおたぐろさんの、心安らぐ時間とは…?

10/19 月 絵本のとびらを開いたら
図書館司書として子どもたちに本を手渡してきた伊藤明美さんに、絵本の魅力や楽しみ方について語っていただく連載です。今月は、加古里子さんの絵本を取り上げます。

10/26 月 こどものこころの保健室
北海道で子どもの心の悩みに寄り添い続けてきた児童精神科医・田中康雄さんの連載。今月は、お子さんの相談で訪れた母親が抱えている「自分自身の悩み」について。

10/28 水 こどもとわたし
10月の執筆者は、チベット文学の研究者・星泉さんです。チベットの口承文学や、翻訳をおこなう際に心を砕いていることについて。

10/29 木 こども時代、どう生きる!?
漫画家の細川貂々(ほそかわ てんてん)さんが、各界で活躍する方々に「子ども時代」をキーワードに話を聞き、子どもの悩みや親の思いを描き出す連載。今月から、歌人の俵万智(たわら まち)さんが登場。「言葉」をテーマに、子どもたちが質問をします。


このほかの連載記事も、順次公開してまいります。今月もぜひ、「とものま」をお楽しみください。

とものま 編集部

*

編集部・I
かがく絵本の編集をしていたころ、よく訪れた場所のひとつが盛岡でした。思い出すのは、現地の作家さんが時々連れていってくださった、りんご畑の中にたたずむカフェ。りんごの紅茶やアップルパイをはじめ、りんごを使ったメニューがたくさんあり、ちょうど今ぐらいの時期、カフェでりんごの甘酸っぱい香りに包まれながら、赤い実をつけた畑の木々を眺めるのは幸せな時間でした。赤とんぼがたくさん舞っていて、りんごの枝先にも赤とんぼ。秋になるとその景色を思い出します。

  

編集部・K
親戚から畑で育てたカボチャが3つ送られてきました。小さなカボチャが2つと、ハロウィンの飾りにつかうような特大カボチャが1つ。見て見ぬふりをして台所の床に置いたままでしたが、シルバーウィークに一念発起して、ついに調理しました! かぼちゃの何が苦手かというと「切る」こと。手を切りそうで怖いのです。全身の力を使い包丁を入れ、ゆっくり1時間近くかけて3つを切りました。蒸してミキサーにかけスープとプリンにしたり、みじん切りにしてカレーにしたり。苦労の甲斐あり、おいしくできて満足です。が、これだけ食べてもカボチャはまだ半分ほど残っています。どう食べるか悩み中……。

 

編集部・O
先月の「一日一話」で、西平あかねさんが『リスのサッカーチーム』というお話を書いてくださったことがきっかけで、最近、ネットで野生のリスのライブ動画を視聴しています。水場とヒマワリの種の餌が置かれた入れ物のそばに定点カメラがあり、ときどきリスがひょっこり現れます。2、3秒に1個、カリカリカリっと音を立てながらものすごい勢いで種を食べていたかと思うと、急にピタッと止まったりする姿がたまりません。ぽっちゃりしている子や鼻の色が違う子など、ずっと見ていると顔の違いも少しずつわかってきたような気がして、毎日癒やされています。

  

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