数々のスープレシピが人気の、スープ作家・有賀薫さん。
毎月、その時期の旬の野菜をつかった、読んで楽しい、つくっておいしいレシピを、あたたかみのあるスープの絵とともに紹介します。野菜が苦手なお子さんにもおすすめです。
8月は、栄養価の高いモロヘイヤ。夏バテの時期にぴったりなスープとおひたしを作ります。

花言葉は「体力回復」
暑さをものともせず
遠い異国から旅してきた
元気な野菜
その名はモロヘイヤ
夏にたっぷり食べたい野菜は? と聞かれたら、なんといってもモロヘイヤです。
私も最初はおそるおそるでしたが、さっと茹でておひたしで食べてみたらおいしい! とやみつきに。クセがないせいか、初めての食材に警戒しがちな夫や息子にも自然に受け入れられて、わが家の定番野菜に。
エジプトのような暑い国が原産のモロヘイヤは、栄養価は王様クラス。刻んだり煮込んだりすると切り口からとろみが出て、夏の疲れた胃腸を守ってくれます。異国の野菜なのに和食にもぴったりで、味噌汁や和え物にもよく使います。
さて、このモロヘイヤでよく作るのが、ごはんにかけてもおいしいチキンスープです。
モロヘイヤは、茎の下のほうが硬いので、切り落としておくと安心です。あとは茎も葉も一緒に、ざくざく刻んでしまいましょう。細かく刻むととろみが出やすくなります。
最初に、トマトとにんにくをオリーブオイルで炒めます。じわっと出てくるトマトの果汁とオイルが混ざりあい、とろみのある液体が鍋底にうっすら出てきます。ここに水を加えると、やさしいトマト味のスープベースになります。
あとは、こま切れの鶏と刻んだモロヘイヤを加えて煮込むだけ。モロヘイヤ自体はそれほど調理に難しさがありません。鮮やかな緑色が残るようにさっと煮ても、クタクタに煮込んでもいいので、とっても気楽です。
ごはんにかけると適度なとろみで喉を通りやすく、食欲が落ちる夏にうってつけの一皿。そうそう、胡椒や七味をふるような感覚で、カレー粉をアクセントにふりかけてみてください。特別なスパイスがなくてもエキゾチックな雰囲気が味わえます。

▼材料(2人分)
鶏こま切れ肉…100g(小1パックほど)
モロヘイヤ…1束
トマト…中1個
にんにく…1片
塩…小さじ2/3
オリーブオイル…大さじ2
(好みで)カレー粉
ごはん…適宜
▼作り方
1 モロヘイヤは洗って、茎の下1/3ほどを切り落とす。残りの茎と葉を細かく刻む。トマトはヘタをとってざく切りにする。にんにくはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で加熱し、そこへトマトを加えて中火にする。オイルとトマトが混ざり合うまで2~3分ほど炒める。
3 水600mlと分量の塩を加え、鶏こま切れ肉も加え、沸騰後3分煮る。鶏に火が通ったらモロヘイヤを加えてさらに5分ほど煮る。味を見て塩で調える。
4 ごはんにかけ、好みでカレー粉をほんの少しふってもよい。

▼材料(2人分)
モロヘイヤ…1束
梅干し…1個
しょうゆ…小さじ1
はちみつ…小さじ1/2
(あれば)白ごま
▼作り方
1 モロヘイヤは束ごと洗って水を切る。深めのフライパンに湯を沸かし、モロヘイヤを入れて1分ゆで、表裏を返してさらに30秒~1分ゆでる。
2 ザルにあげ、水をかけて冷やし、ギュッと絞る。茎の下数センチは切り落とし、残りを3~4センチ幅に刻む。梅干しは種をとって包丁でたたく。
3 ボウルに種をとった梅干し、分量のしょうゆ、はちみつを混ぜ、刻んだモロヘイヤを入れて軽いねばりが出るまで混ぜる。味を見てしょうゆで調え、器に盛って、白ごまをふる。
★今月の台所メモ★
クリームソーダの夏
わが家で夏になると常備しているもの、それはメロン味のかき氷シロップです。これを使って作るのは、かき氷ではなくクリームソーダ! 材料は、バニラアイスクリームと炭酸水(無糖のものがいいです)とシロップ。氷を入れたグラスにシロップを入れて、ゆっくり混ぜながら炭酸水を注いでいくと、きれいなグリーンのソーダができあがります。あとはアイスをのせるだけ。アイスクリームは乱暴に入れると炭酸がぶくぶくあふれてくるので、ていねいに。ちょっとしたひと手間で、おうちがカフェになります。まだ小さな子には小さく作れるのも、いいところです。
来月は これ読もう!
こどもに聞かせる 一日一話
あの人の ほっとするとき ほっとするもの
わたしの限界本棚
絵本の選びかた
えほんとわたし
えほんQ&A
こどものとも70周年
絵本のとびらを開いたら
有賀さんの スープと、やさいと。
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親子でたのしい! えほんやさんぽ
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