人気連載「わたしの限界本棚」から、今年人気のあった5つの本棚をご紹介!
みなさんが気になった本棚はありましたか?

ゲームや漫画・アニメと同じように読書を楽しんできたという、SF好きの営業推進課・Nの本棚。
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我が家の本棚を見ると、本と漫画が半分ずつおさまっています。定期的に棚の整理をしているのですが、どうしても捨てられない本と、今読んでいる漫画が並ぶことになります。
SF・ファンタジーと歴史が好きで、とくに中高生の時代、読書はゲームや漫画・アニメと一体となった娯楽でした。ドキドキワクワクしながら読みすすめていくと、想像を超える世界が広がっていって、主人公が大活劇をして事件を解決していく。そういった思い出のある捨てられない本が並んでいます。
そんな蔵書の中から、ひと箱に収まるだけ選ぶなら……

こどものとも第一編集部・Tの、ずらりと並んだ「大島弓子選集」の背表紙が美しい本棚。
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幼いころ、よく母と妹と図書館に行きました。その図書館の本棚は、自分と背丈が同じくらいで、棚のてっぺんに手が届くのがうれしく、一番上の本を手に取っては表紙を眺めたことを覚えています。本棚は、延々と続いているように見えました。そこに収められているほとんどの本を読んでいないこと──自分の知らない世界が果てなく広がっていることに、幼いながらふしぎな高揚感がありました。そうして本棚のあいだを歩きまわり、「今日借りる本」を5冊選んだときのうれしさといったら! その気持ちが忘れられず、いい大人になった今も、部屋の大半を本で埋め尽くしているのかもしれません。
そんな蔵書の中から、ひと箱に収まるだけ選ぶとしたら……

武者小路実篤から自転車本まで……さまざまなジャンルの本がぎっしり詰まった、宣伝課・Fの本棚。
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「本というのは読めば読むほど読みたい本が増えるものだ」
ある小説家が、家の本棚にある未読の「積ん読(つんどく)」本について「積んでいることに罪悪感はないですか?」と聞かれて思ったという一節です。わかります。一冊本を読んだら、ほかに読みたい本が増えるんですよね。同じく家に「積ん読」本があふれ、肩身の狭い思いをしている者としては勇気づけられました。
そんなわけで、家の本棚は、本が本を呼び、まったく整理されていないのですが、よく目に入るところにある本棚には、最近読んで面白かった本、次に読みたい本、その次くらいに読みたい本……と並んでいます。
そんな蔵書の中から、ひと箱に収まるだけ選ぶとしたら……

文庫をメインにした、とものま編集部・Iの本棚。2025年12月時点では、こちらの限界本棚が最多の冊数です!
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子どもの頃から「虫」が好きです。見つけるのも、つかまえるのも、飼ってみるのも! そんな少年が、ファンタジーに出会い、本の楽しさを知っていきました。
今は、自室の壁一面を造り付けの本棚にして、祖父から譲り受けた大きな本棚も入れ、そこに本を並べています。数が多いのは小説で、自然系の本や詩の本、絵本もたくさん。子どもの頃の虫好きが高じて自然のもの全般に惹かれるようになり、森や海辺で見つけた木の実や鳥の羽、貝殻なども一緒に並べて楽しんでいます。
そんな蔵書の中から、ひと箱に収まるだけ選ぶなら……

歴史好きの販売促進課・Oの、時代小説・歴史関連本で埋め尽くされた本棚。さまざまなジャンルを網羅する社員が多い中、尖った選書が際立ちました。
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昔からモノを集めることが好きです。子どものころは、石、キーホルダー、カード、栞、シャーペンの芯のケースなども集めていました。本や漫画もそのうちのひとつです。図書館で借りることもありましたが、やっぱり本は並べたいので買って読んでいます。とはいえ、並べられる冊数は限られているので、いつも我が家の本たちはスペースを争っています。本は捨てたり売ったりしないので、争いに敗れた本たちは床や押し入れ、棚のちょっとしたスペースにはじき出されます。(ハードカバーが勝ちやすく、気軽に増えていく漫画はすぐに負けがち。思い出の絵本は別の場所に保管されているので争いに参加しません。)
さて、そんなスペース争いに常に勝ち続けている勢力がいます。時代小説・歴史関連本です。
今回、この限界本棚の企画のために、彼らは初めて争うことになりました。
その結果がこの記事です。
2025年6月からスタートした連載「わたしの限界本棚」、いかがでしたでしょうか。参加した社員からは、「選書する過程が楽しかった」という声が多くあがりました。年末の大掃除の時期に、自分だけの「限界本棚」を作ってみるのも楽しいかも……?
来年からの本棚も、ぜひお楽しみに!
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